復縁相談メールにて、このような内容のご相談をいただきました。
年初に夫の浮気がわかりました。
それまでは本当に中の良い夫婦で、浮気そのものすら信じることができなかったほどです。
でも気になって事実か確認すると、夫は浮気を認めました。
完全に遊びだったそうです。
すごく謝ってくれて、わたしもまだ好きだったので、再構築を選択しました。
でもわたし自身もすごく傷付いて、夫に対して、これからはお小遣い無しにしました。
だけど、気持ちが晴れません。
夫を信用したい気持ちはあります。
でも信じることができないんです。
浮気をする気持ちもよくわかりませんし、どうしてわたしと子どもを裏切ることができたのかもよくわかりません。(小学生の子どもがいます)
浮気をされる自分が悪かった部分もあるのだろうと思って、夫に優しくしたり、食事も夫が喜ぶものを作るようにしました。
でもそれに対して夫から何かリアクションがあるわけでもなく、なんだかわたしの一人相撲な気持ちです。
夫のことは好きなんです。
夫も、再構築を選んでくれた以上、家庭をやっていく気持ちがあるんだと思います。
関係性としては復縁はできています。
だけど、なんというか、気持ちが限界なんです。
こんなことになるのならば、夫の浮気なんて知りたくなかった。
どうすれば、夫の浮気を知ってしまう前のような夫婦に戻れるでしょうか?
「浮気は心の殺人」なんて言葉もありますが、この相談者様の心は一度殺されてしまったのでしょう。
しかし残念ながら、二度と浮気を知る前に戻ることはできません。
以前のようにになることはないのです。(参考:芸能人の浮気からの復縁の現状)
何故かと言えば、既に「相手が浮気をした」という記憶は残ってしまい、「相手が浮気をする人」という事実は変えることはできないからです。
その記憶と事実は消せません。
今回ご紹介した相談者様のように、再構築の道を選んだけれど、それでも気持ちの面で上手くいかなくなっているお客様というのは多く存在します。
復縁してもいいと思った、復縁した。
よりを戻してもいいと思った、よりを戻した。
それで終わりではありません。
浮気された側も、そして浮気をした側も、それぞれ消せない記憶と事実と抱えて前に進むことになります。
「復縁できたんだから、過去のことは過去のこととして忘れるべき」「自分が”復縁しよう”って決めたんだから、過去のことを引きずっているなんて器が小さい」、そんな意見もあるでしょう。
ですが、人はそんなに単純なものではありません。
パートナーに浮気をされたけれど復縁したいと思っているお客様、浮気をしたけれど、復縁したいと思っているお客様、それぞれに考えていただきたいのです。
復縁ができたとしても、以前のように元通りに戻ることなんてありません。
これから先一生、「パートナーが浮気をした」「自分が浮気をした」、その記憶や事実と、双方共に向かい合い続けなければならないのです。
その苦しみは軽いものではなく、そして乗り越えることは簡単なことではありません。
好きな気持ちがあっても、大変なことなのです。
関係性の復縁のことだけを考えるのではなく、気持ちの復縁、それを考えましょう。
取り戻せない過去についてどういう考えて挑むかが、これからの未来を作ります。