老舗と呼ばれる別れさせ屋代表が恐喝容疑で逮捕
別れさせ屋・復縁屋業界において、「老舗」「実績豊富」「メディア露出多数」とされていた探偵会社の代表取締役が、恐喝容疑で逮捕される事件が発生しました。
報道によると、**株式会社メティス(旧:FAX探偵.com)**を運営していた代表取締役・長坂健太容疑者が、探偵業務で知り得た依頼者の個人情報を利用し、40代女性から現金3,000万円を脅し取った疑いで逮捕されています。
この事件は、別れさせ屋・復縁屋業界全体の信頼性を大きく揺るがす出来事となりました。

事件の概要(報道内容の整理)
- 探偵業務で得た情報を基に依頼者の弱みに付け込む
- 「全財産を持ってくるのが当たり前だ」などと脅迫
- 約3,000万円を恐喝した疑い
- 被害者が警察に相談し事件化
さらに後日、同一被害者に対する強制性交等の容疑で再逮捕されています。
これらは、中日新聞・Yahoo!ニュース・テレビ報道など、複数の公的メディアで確認されている事実です。

メディア露出=安全ではない現実
この探偵会社は、過去にテレビ番組や各種メディアに多数出演し、
ランキングサイトでも「上位常連」として紹介されていました。
しかし今回の事件は、
- メディア露出が多い
- ランキング上位に掲載されている
- 老舗と呼ばれている
といった要素が、必ずしも優良業者の証明にはならないことを明確に示しています。
本来、別れさせ屋・復縁屋は依頼者の人生に深く関わる裏方の仕事であり、
過度な露出や広告活動を目的とした運営は、本質から外れる場合もあります。

ランキングサイトの危険性も露呈
事件発覚後、FAX探偵.comおよび関連会社は、
- 公式サイトの閉鎖
- ランキングサイトからの削除
といった対応が取られました。
しかし、事件前は「おすすめ業者」「優良業者」として紹介されていた事実があります。
これは、
ランキングサイト=中立
ではない現実を示しています。

「代表者と面談できる=安心」という誤解
一部の別れさせ屋・復縁屋では
「代表者が直接面談するから安心」
という説明がなされることがあります。
しかし、今回の事件では、
その代表者自身が犯罪行為を行っていた という事実があります。
代表者と会えること自体が、
安全性や誠実さを担保するものではありません。
実働回数制契約の危険性
この事件で注目すべき点の一つが、
実働回数制契約という料金システムです。
- 成功しなくても「あと数回で成功する」と追加請求
- 成功定義が曖昧
- 依頼者の支払い能力が尽きるまで契約が続く
こうした構造は、
依頼者を成功させるためではなく、資金を回収するための仕組み
として悪用されるケースがあります。

個人情報を扱う業界だからこそ慎重な業者選びを
別れさせ屋・復縁屋は、
- 恋愛関係
- 家庭事情
- 金銭状況
- 精神的弱み
といった極めてセンシティブな情報を扱います。
今回の事件は、
個人情報管理が杜撰な業者に依頼する危険性を強く示しています。
まとめ|「老舗」「有名」だけで選ぶ危険性
今回の事件は、
- 老舗だから安心
- メディアに出ているから安全
- ランキング上位だから信頼できる
という業者選びが、いかに危険かを示しました。
別れさせ屋・復縁屋に依頼する際は、
- 契約書の内容
- 成功定義
- 料金体系
- 個人情報の取り扱い
- 実際の運営実態
を冷静に確認することが不可欠です。
同様の被害が二度と起こらないためにも、
業者選びは「知名度」ではなく「中身」で判断する必要があります。



