別れさせ屋ジースタイル

別れさせ屋という名前は良い印象を与える名前とは言えず、人によってはアングラなイメージを持ってしまい、アングラなイメージには事件に絡む印象を与えてしまいます。

【別れ】という言葉自体が悪いイメージを与えてしまいますから、別れさせる(離婚させる)事を請け負う別れさせ屋=事件を連想させてしまうのは仕方のない事です。

2018年に大阪地裁で、別れさせ工作は公序良俗に反しないという判決を出し、別れさせ屋と依頼者の裁判は社会も注目した内容でした。 しかし、裁判所の判断と、別れさせ屋のイメージは異なる為、裁判所が公序良俗に反しないという判例を出しても、別れさせ屋=事件が絡むものという印象は拭いきれないようです。

別れさせたい(離婚させたい)をどうにかして…と考える依頼者様にとっては、別れさせ屋は協力者という形ではありますが、協力者が依頼者様に牙を剝くかもしれない…という不安もある為、別れさせ屋への依頼を躊躇してしまう方もいらっしゃいます。

実際に別れさせ屋に依頼して、事件となったケースも度々ニュースをお騒がせしますし、依頼しても稼働しない詐欺紛いの別れさせ屋もあるので、別れさせ屋に依頼して事件に巻き込まれた…となる前に、別れさせ屋が絡んだ事件について纏めますので、これから別れさせ屋に依頼する方は、事件に巻き込まれない為にも参考にして頂ければと思います。

一番有名な別れさせ屋の事件は工作員が殺人事件を起こした事件

2009年に別れさせ屋の工作員が殺人事件を起こした事はご存知の方も多いと思いますが、ご存じでない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明させて頂きます。

事件の概要

別れさせ屋の工作員が依頼者の妻であるターゲットを誘惑し、ホテルに連れ込み、浮気の証拠を作り、依頼者に有利な状況を作り離婚させる工作を行いました。
離婚が成立し、依頼が完了した後も、工作員は女性ターゲットと接触を重ね、ターゲットとの間に子供が出来てしまいます。
工作員は当時結婚していたのですが、女性ターゲットとの結婚を考える様になり、妻に離婚を求めるが多額の慰謝料と養育費の支払いを求められます。
女性ターゲットが工作員との将来に不安を感じ、女性ターゲットから工作員に別れ話が出た際に、女性ターゲットに対して暴力を振い、寝室で倒れていた女性ターゲットの頸部に腕を回し、力一杯締め、息の根を止める為にビニール紐で頸部を締めた後、窒息死により死亡します。
工作員は自分も自殺しようとしましたが、死にきれず、妻に勧められて自首をするという事件になります。

工作員が殺人事件を起こした手口はハニートラップという手口になります。 異性の工作員をターゲットに接触させて、浮気をさせて別れさせるという手口なのですが、工作員がターゲットに感情が入ってしまい、ターゲットを殺害した事件になります。※この事件には殺人事件の他にも詐欺罪が付いています。

殺人を犯した工作員は、別れさせ屋の依頼者(ターゲットの旦那)へ成功報酬を要求し、所属していた探偵社を介さずに個人口座に振り込ませたり、手渡しで成功報酬を工作員が受け取っていた事が発覚して、会社も騙した詐欺罪が併用されました。

事件は工作員がターゲットに感情が入って恋をしてしまった事がキッカケで、仕事ではなくプライベートの色恋沙汰となり、その恋愛が破局に向かい、修復不可能だと気付いた工作員が女性ターゲットを殺害した事件であり、社会に別れさせ屋を広めた事件でもありました。

別れさせ屋の工作員という立場での出会いでなければ殺人事件に発展しなかった可能性もあり、出会った形が異なれば痴情の縺れから来る男女関係の不和に捉えられる事件でしたが、世間に浸透していなかった別れさせ屋の工作員という職業で且つ、ターゲットに仕事で接触したにも関わらず、心理が入り過ぎてしまい殺害した事件の為、別れさせ屋に物議を醸し出す事件となりました。

探偵という業種は、依頼者様から依頼を頂く際に様々な相談を受け、相談を受けている依頼者様に情が入り、どうにかしてあげたいと思うのも分かりますが、別れさせ屋殺人事件を起こした別れさせ屋の工作員は、女性ターゲットへ仕事の情ではなく恋愛感情を持ってしまった事が悲惨な事件を起こした理由に挙げられました。

別れさせ屋殺人事件を起こした別れさせ屋の工作員を擁護出来る事はなく、工作員は仕事の範疇を越えた越権行為の末に起きた事件の為、別れさせ屋殺人事件を起こした工作員が本当に工作員としてプロであれば起きる事がなかった事件とも言えます。

工作員がプロではなかった理由には成功報酬を依頼者様から個人口座に振り込ませたり、手渡しで受け取った等の詐欺罪からも分かり、殺人事件を起こした別れさせ屋の工作員の質の悪さも浮き彫りになった事件が別れさせ屋殺人事件という別れさせ屋が絡んだ一番大きな事件だと言えます。

別れさせ屋が未成年者に恐喝未遂を犯した事件

2018年、福岡県で別れさせ屋を名乗る男性が依頼者に恐喝未遂を行ったとして逮捕されています。

事件の概要

この事件の被害者は当時19歳の未成年の女性であり、未成年者に対して現金20万円を脅し取ろうとした恐喝未遂容疑で別れさせ屋を名乗る男が逮捕されます。

別れさせ屋に依頼する際に依頼者様は契約書を交わしますが、ターゲットや依頼者様の個人情報を別れさせ屋に伝えます。

個人情報を悪用した事件は表立っていないだけで実際は少なくはなく、事件化されていないだけで個人情報を利用された恐喝をされていると断言出来ながらも泣き寝入りしている依頼者様も弊社には多数ご相談いただきます。

しかし、福岡県で起きた事件では恐喝未遂の被害者が当時未成年の19歳であり、未成年者との契約を探偵業が行う時に親の同意がないまま出来ない事から正規の別れさせ屋なら探偵業の認可を得て運営されますが、探偵業の認可を得ないもぐりの別れさせ屋であった事も探偵業法違反という犯罪を犯している事も分かります。

そもそも、別れさせ屋と契約する際に掛かる別れさせ屋工作の契約費用は未成年に支払える金額ではなく、福岡の恐喝未遂で逮捕された別れさせ屋を名乗る男性が探偵業として運営されていなかった事からも、別れさせ屋は悪いイメージを更に悪いイメージを与えられてしまいます。

別れさせ屋=探偵という認識を持っている方にしてみれば、親の同意がなく未成年者と契約を交わした探偵社というイメージを与えてしまい、別れさせ屋は探偵業法違反を平気で行う探偵社というイメージを与え、別れさせ屋工作をしない探偵社にしてみれば同じ探偵社として扱って欲しくない!!となり、同業であるにも関わらず探偵からは忌み嫌われる探偵社となってしまいました。

恐喝未遂事件を起こした男性は別れさせ屋ではあっても探偵業社ではなく、探偵業として別れさせ屋を営んでいる別れさせ屋にしてみれば探偵業法を順守する事から契約書に基いて料金の請求を行うので脅迫、恐喝などは行いませんが探偵業の有無ではなく別れさせ屋は違法な請求をすると捉えられています。

何でも屋、便利屋、復讐屋等が別れさせ屋工作の依頼を承る事もありますが、何でも屋、便利屋、復讐屋が別れさせ屋工作の依頼を承る時も探偵業の認可を得ずに依頼を承るので別れさせ屋工作ではなく別れさせ屋工作っぽい事をする個人が脅迫未遂を行い、弊社にご相談頂く件数は増加傾向にあります。

別れさせ屋の代表取締役が3000万円を恐喝した事件

別れさせ屋の代表取締役が3000万円を恐喝した事件が発生しました。「全財産持って来るのが当たり前。」と依頼者様を恐喝した事件になります。

別れさせ屋のスタッフが窃盗罪で逮捕された事件

老舗の別れさせ屋スタッフが対象者の自宅に不法侵入し、対象者の所有物を持ちさる事件がありました。依頼者は渋谷で有名な住職になり、対象者にプレゼントした物が紛失すれば、再度連絡が来るかもしれない。という安易な考えで100万円の報酬を支払い、依頼者も逮捕された事件になります。

別れさせ屋から成功報酬を払わない依頼者が訴えられた事件

冒頭にも少し書きましたが、2018年に大阪地裁で別れさせ屋と依頼者様の裁判が行われました。

事件の概要

依頼者は元恋人女性との復縁を望んでいましたが、元恋人には交際する男性がいました。
お付き合いしている男性がいれば復縁を望んでも難しいと考えた依頼者が別れさせ屋に着手金を支払い、別れさせ工作の依頼をした後、別れさせ工作が成功したものの、依頼者が成功報酬の支払いに応じなかった為、別れさせ屋から裁判を起こされたという事件になります。

男性依頼者の主張として、『別れさせ屋は工作員に性的関係を持たせる計画も立てており、提案した方法はやり過ぎだ!』という主張が行われましたが、別れさせ屋に依頼しようとする方のほとんどが別れさせ工作=異性の工作員をターゲットに接触させる方法と捉えており、異性の工作員を接触させて浮気させるなんて公序良俗に反する!!という主張で別れさせ屋と対峙した依頼者が裁判で争った事件となりました。

別れさせ屋への成功報酬を払わない事で訴訟に発展した裁判では別れさせ工作の契約自体が公序良俗に反するのではないかという部分が注目され、大阪地裁の判断は別れさせ工作は違法ではないという判断を下し、成功報酬を払わない依頼者が敗訴し、別れさせ屋の請求が正当であると判断された判決となりました。

成功報酬を払わないで訴訟に発展した事件の依頼者に対してネット上でも多くの声が依頼者の考え方がおかしい…と騒ぎ、朝の情報番組などでも依頼者の考えがおかしい!と取り上げられ、Twitterでは多くの呟きが散見され、別れさせ屋の知名度も一気に上昇した事件となりました。

依頼者が依頼したにも関わらず契約自体を無効だと主張し、自分で依頼しておいて成功したら報酬を支払わないという依頼者の行動や考え方を疑問視する声が大変多くありました。

別れさせ屋が事件を起こして非難される事件は過去にいくつもありましたが、依頼者に落ち度がある事件として取り上げられたのは大阪地裁で行われた成功報酬を払わない依頼者の事件が初めてではないかと記憶しています。

別れさせ屋の利用も検討しなければ事件が起こる事も…

別れさせ屋に依頼していれば防げていた事件も過去には多数あり、ストーカー規制法やDV被害など、別れさせ屋を活用していれば事件にならなかったのでは?と考えさせられる事件もありました。

以前に和歌山県御坊市にて別れさせ屋に相談して頂ければ事件に発展しなかったかもしれないのに…という事件が起こりました。

事件の概要

2日午後3時10分ごろ、和歌山県御坊市藤田町藤井の清掃員、栗田ヨシ子さん(67)方で、栗田さんと同市在住の男性(80)が倒れているのが見つかった。
栗田さんは死亡が確認され、男性は意識不明の重体。
県警御坊署は3日、男性に対する別の傷害容疑で、同市藤田町吉田、無職、谷本マチ子容疑者(64)を逮捕した。
同署は栗田さんが死亡した経緯についても調べる。
谷本容疑者の逮捕容疑は1月22日深夜~23日未明、栗田さん方で男性の顔を数回殴ってけがをさせたとしている。
男性は栗田さん、谷本容疑者とそれぞれ交際していたといい、谷本容疑者は調べに「(男性が)自分以外の女性の所へ行っていることに腹が立った」と容疑を認めている。
1月23日未明、栗田さんの自宅前で、3人が口論をしているとして110番通報があり、現場に出向いた署員が仲裁していた。(以下略)

被害者が自分以外の女性のところへ行っている事に腹が立ったとの事ですが、腹が立ち行動するのは加害者女性は被害者男性に、自分だけを選んで欲しいのに浮気をされた…と憤りを感じていた事が分かります。 危害を加える意図が最初からあったのか、興奮の結果事件を起こしたのかは分かりませんが、本当に他の女性と別れて欲しいと思っていたなら、事件を起こす前に別れさせ屋に相談していれば事件に発展しなかったかもしれない事も考えられます。

浮気や不倫など、誰にも相談出来ない状況だから一人で思い悩み、誰にも相談出来ないので冷静になれず犯行に及んだ事も考えられ、別れさせ屋に相談して解決しておけば…と考えさせられる事件になります。 リスクを犯して今まで通りの人生を送る事が出来なくなるという事を考えなければなりませんし、和歌山の事件では女性が死亡、男性も意識不明の重体という事で、男性が亡くなれば2人の命を奪った凄惨な事件になり、逮捕されて刑務所に入るのは確実ですが、2人の殺人となれば有期刑ではなく無期懲役以上の刑罰になる事も予測され、今後自分の人生は刑務所で過ごさなければなりません。

容疑者にも家族があり、周囲に迷惑を掛ける事も考えて行動するのが大人であり、親族に殺人犯がいるだけで親族は世間の目を気にしなければならず、関係のある人達も巻き込んでしまう事件になるのです。 一人で解決しようとしても簡単に解決出来る事はなく、一人で出来ないなら他人の力を借り、本来望む形を目指さなければ大きな事件となってしまう事も十分にあり得ます。

浮気や不倫を解消させる事は過程でしかなく、過程をクリアして幸せな結果を求める為に別れさせ屋は存在します。

一瞬の為にご自分の人生全てを賭けず、別れさせ屋に依頼して長い人生を幸せに過ごす形を目指してみませんか? 浮気相手やパートナーを攻撃しても本来の幸せを手に入れる事は出来ませんから、本当に抱えている悩みを解消させる為に事件を起こさずに別れさせ屋に相談してみては如何でしょうか?

別れさせ屋に纏わる事件のまとめ

別れさせ屋に纏わる事件は、別れさせ屋が何かを起こした事件だけではなく、別れさせ屋の依頼者が関与する事件もあります。 別れさせ屋に依頼する事が違法だと考える方も未だにいるのですが、別れさせ屋に依頼する事自体は違法ではない事を大阪地裁の判決が表しています。

別れさせ屋が絡んだ事件はネットや報道番組以外でも細かいモノまで含めれば多数あり、お金を騙し取られた、といった詐欺被害に遭っている方は少なくありません。

殺人事件の様な悲しい事件を起こしてしまった別れさせ屋の工作員から、依頼しても何も稼働しない別れさせ屋の詐欺事件など、弊社に寄せられる、同業他社が絡んだご相談は正直に申し上げまして小さな事件であれば毎日の様に頂いています

人が絡み、人と人が何かで絡めば事件になり得る事は、別れさせ屋でなくても考えられる事です。 しかし、事件にならない為に法律があり、法律を遵守していれば事件になり得る事はないのです。

脅迫や殺人など、法律を遵守するつもりがないから起こった事件であり、別れさせ屋が探偵業の認可を得て、探偵業の一環として別れさせ工作を行えば事件が起きようがありません。 法令遵守は別れさせ屋でなくても当然の事ですが、依頼者様も法令遵守で別れさせ屋を探せば事件に遭う事はありません。

殺人事件を起こした別れさせ屋の工作員、脅迫未遂事件を起こした自称別れさせ屋の男性、そして別れさせ屋に自分で依頼しておいて報酬を払いたくない男性依頼者に共通する事は、全て道徳心があれば、人としてどうなの?と首を傾げてしまう様な事をした人物達です。

別れさせ屋が事件を起こせば、別れさせ屋という業界が白い目で見られます。 しかし、こういった事件の数々は、別れさせ屋だから起きた事件ではなく、事件を起こした人物たちの人間性について疑問を持ってしまうケースがほとんどです。事件を起こさない為に法令遵守の別れさせ屋を探さなければ、事件が起きてしまう可能性もある事を忘れない様にしなければなりません。