別れさせ屋が本当に成功しているのか。業界の裏事情を知らない状態で依頼すると、「選んだ会社で本当に成功するのか?」を判断できず、結果的に失敗するケースが後を絶ちません。
本記事では、セカンドオピニオンで実際に寄せられる相談内容 をもとに、依頼前に見抜くべき「別れさせ屋の手口」を整理して解説します。
※ここで紹介するのは、特定企業への批判ではなく、相談現場で繰り返し確認される“典型パターン”です。

1. 「大手」を自称する別れさせ屋の典型的な手口
別れさせ屋業界では「大手」「老舗」を自称する会社が目立ちますが、依頼者側から見ると規模感の実態は分かりにくいものです。問題は、“大手”という言葉で安心させ、実働の中身が伴わないケース があることです。
自称大手に多い特徴:調査が“素行調査だけ”で終わる
よくあるのが、調査内容が次のような 行動ログの収集に偏る パターンです。
- 出勤/退勤の確認
- 立ち寄り先の店名の報告
- 写真・映像は「オプション」で別料金
- 人物像(性格・交友・動機)や、関係性の変化要因が取れていない
この段階で得られる情報が薄いと、その後の工作に繋がりません。
情報が“新鮮なうち”に活かされない
さらに典型的なのが、
「出退勤の確認だけで、次の稼働は1週間後」など、間が空く運用 です。
本来、調査で得た情報は鮮度が命です。
にもかかわらず、情報が活かされないまま稼働が空き、次回も同じ調査を繰り返し、成果に繋がらない相談が多発します。
接触提案が“素人レベル”で止まる
セカンドオピニオンで多いのが、提案される接触方法が単純すぎるケースです。例えば、
- わざと水をこぼして謝罪→連絡先交換
- その場の成り行き任せで、拒否されて終了
- 接触場所が見つからない→残り回数を調査で消費→失敗
接触は入口であり、重要なのは 接触後の関係構築と心理誘導 です。入口が崩れる設計しかない場合、成功率は上がりません。
2. ランキングサイトを“自作”して誘導する手口
別れさせ屋業界では、比較・ランキング形式のサイトを通じて「優良に見せる」手口が疑われるケースがあり、セカンドオピニオンでも相談が非常に多い領域です。
① 人員を増やすと「回数消費」になる設計
よくある相談は、次のような矛盾です。
- 調査員/工作員が基本1名で稼働
- 写真撮影や増員は「1稼働消費」扱い
- その結果、最初に提示された回数では物理的に足りない
これは、成功よりも 回数消費が優先されやすい構造 になりがちです。
② 実働料金が“なぜか変動する”
同じ1名稼働・同じ時間枠なのに、実働1回の料金が上下する。
このタイプの相談は、追加請求や見積りの不透明さに繋がりやすいため注意が必要です。
③ 契約だけ急かし、着手は遅い
典型例:
- 契約までは強く急かす
- 入金後、「人員調整で稼働は再来週」
- 次回稼働はさらに1か月以上先に引き延ばされる
本当に成功させる気があるなら、着手の遅延は合理性が薄く、依頼者側の不信感が高まりやすい部分です。
④ “虚偽報告”が疑われる相談もある
セカンドオピニオンでは、報告の整合性が取れない(時間・画像・内容)といった相談もあります。
報告の質が低い会社は、運用全体の質も低い可能性が高く、早期に見直すべきサインです。

3. 「心理誘導は存在しない」と言う会社は要注意
別れさせ工作の本質は、対象者の意思決定を変えるための「心理誘導(行動変容の設計)」です。
それにもかかわらず、
- 「心理誘導なんて存在しない」
- 「結局はハニートラップです」
- 「接触できれば成功です」
という説明に寄る会社は、そもそも仕事の定義が崩れています。
会食の場で直接「別れた方がいい」と言うだけの運用など、工作として成立しません。
4. “成功率表示”の落とし穴:成功の定義が違う
HPに成功率を掲載する会社は多いですが、セカンドオピニオンで目立つのが、成功の定義が依頼者の期待と違う パターンです。
「成功=連絡先の入手」になっているケース
相談で多いのが、
- 「連絡先は取れているのに進まない」
- 実際は“交換”ではなく、“入手”でしかない
- 契約書に「連絡先入手=成功報酬条件」が入っている
連絡先の入手は、工作の入口にも満たない場合があります。
ここを成功扱いする契約は、依頼者が不利になりやすいため注意が必要です。
連絡先入手の手口例(典型パターン)
- 「スマホを忘れたので電話を鳴らしてほしい」等で番号だけ取得
- その後、関係構築が進まず停止
入口を“成果”として報告し、工作の中身が伴わない相談は後を絶ちません。
5. 回数契約制で起きやすい「消費のための稼働」
回数契約が必ず悪いわけではありませんが、セカンドオピニオンでは、回数制で次のトラブルが集中します。
- 成功に必要な稼働よりも「回数消費」が優先される
- 調査だけで回数が削られ、工作が進まない
- 追加契約に誘導され、総額が膨らむ
- 低単価を売りにして、経験の浅い人員で回す
家電のように「安く買って終わり」ではなく、別れさせ工作は 人間の意思決定に介入する運用 です。
安さ優先は、結果的に「高い買い物」になりやすい点は冷静に考えるべきです。
6. 別れさせ屋の集客手口:情報が表に出ないことを悪用する
別れさせ屋は性質上、依頼者が体験談を公にしにくく、情報が不足します。
その“情報空白”を悪用し、誘導する手口の相談が後を絶ちません。
- ランキングサイトで1位を自称
- SNSで「元工作員」「現依頼者」を名乗り誘導
- オープンチャット/スキルマーケット等で窓口を作る
- LINE登録数など、買える指標で“人気”を演出する
「技術で評価される」のではなく、「評価されているように見せる」方向にコストをかける会社は要注意です。
7. 依頼前に「本当に成功するか」を判断するための基準
情報が少ない業界だからこそ、依頼前に最低限ここを確認してください。
最低限チェックすべき項目
- 法人登記の有無(法人名の実在性)
- 探偵業届出番号の有無
- 住所・電話番号の明記(所在地の透明性)
- 総額の見通し(追加費用条件が明確か)
- 報告の頻度と内容(証拠・写真・行動だけでなく“意味”があるか)
- 失敗パターンと回収策(想定外への対応設計があるか)
- 「成功の定義」(連絡先入手=成功になっていないか)
まとめ:裏事情を知った上で「依頼の必要性」から考える
別れさせ屋業界には、残念ながら悪質な手口が存在します。
そして厄介なのは、口コミが出にくい業界構造を利用し、依頼者を誘導できてしまう点です。
最も大切なのは、
- 本当に依頼が必要か を冷静に考える
- 依頼するなら、提案の中身(心理誘導の設計)と運用体制 で判断する
- 数字・肩書き・ランキングではなく、成功条件とリスク回収 を説明できるかを見る
安い業者に依頼して失敗し、2社目を検討することが一番コストが高くなります。
依頼の可否も含め、慎重に判断してください。
別れさせ屋・復縁屋 依頼前チェックリスト(コピペ可)
| チェック項目 | YES / NO |
|---|---|
| 法人登記が確認できる | □YES □NO |
| 探偵業届出番号が明記されている | □YES □NO |
| 成功の定義が明確に説明されている | □YES □NO |
| 連絡先入手=成功ではない | □YES □NO |
| 心理誘導の考え方を説明できる | □YES □NO |
| 失敗パターンと対処法を説明できる | □YES □NO |
| 回数消費ありきの説明をしていない | □YES □NO |
| 契約を急かさない | □YES □NO |
| 追加費用の条件が明確 | □YES □NO |
| 「信じて下さい」ではなく判断を委ねる | □YES □NO |
NOが3つ以上ある場合、その業者は再検討推奨です。
要注意!危険な提案ワード集(理由付き)
| 危険ワード | なぜ危険か |
|---|---|
| 必ず成功します | 人間相手で100%は不可能 |
| 成功率80% | 成功定義が曖昧な数字 |
| 今だけ特別 | 判断力を鈍らせる常套句 |
| プロなので任せて | 説明できない言い訳 |
| 心理誘導は存在しない | 業務理解不足 |
| 回数で成功させます | 失敗前提の構造 |
| すぐ契約しないと | 業者都合の可能性大 |
| 他社より安い | 手間を省く前提 |
| 連絡先が取れれば成功 | 工作が進まない典型 |
| 信じて下さい | 詐欺的勧誘で多用 |




