返報性の原理を使えば、別れた恋人に親切にすることで、もう一度好きになってもらえるのでしょうか。
返報性の原理とは、人から何かをしてもらったときに、お返しをしたいと感じる場合があるという心理学の考え方です。
恋愛心理学を紹介する記事では、相手にプレゼントを贈ったり、食事をご馳走したり、親切に接したりすることで、相手からも好意を返してもらいやすくなると説明されることがあります。
しかし、食事をご馳走したからといって、次は相手から食事に誘ってもらえるのでしょうか。
プレゼントを贈ったからといって、相手が自分を好きになってくれるのでしょうか。
そもそも、対象者様がその親切を望んでいなければ、親切ではなく負担として受け取られる可能性もあります。
復縁工作でも、工作員が対象者様に親切にすれば、自然に関係が深まるわけではありません。
相手が何を望んでいるのかを理解せず、返報性の原理を実践しようとすれば、かえって不自然な行動になることがあります。
復縁に必要なのは、相手に何かをしてあげることではなく、相手がもう一度交際したいと思える関係を築くことです。
この記事では、返報性の原理の心理学的な意味と、復縁工作に応用しようとすると生じる問題について解説します。
返報性の原理とは?心理学で説明される現象
人から受けた親切にお返しをしたくなる心理
返報性の原理とは、人から何かをしてもらったときに、自分も何かを返したいと感じる傾向を指します。
例えば、知人からプレゼントをもらったときに、お返しを考えることがあります。
食事をご馳走になった相手に、次は自分がご馳走しようと思う場合もあるでしょう。
こうした行動には、人間関係の中で受けた恩恵に報いようとする心理や、社会的な規範が関係しています。
ただし、返報性の原理は、何かをしてあげれば必ず相手がお返しをするという法則ではありません。
相手との関係や受け取ったものの内容、相手がその行為をどう受け止めたかによって反応は異なります。
また、返報性は必ずしも恋愛感情に関係するものではありません。
食事をご馳走してもらったからお礼を伝えることと、その相手を恋愛対象として好きになることは別です。
お返しをしたいことと恋愛感情は違う
例えば、職場の同僚に仕事を手伝ってもらったとします。
助けてもらったことに感謝し、次は自分が手伝おうと思うことはあるでしょう。
しかし、その同僚と交際したいと思うとは限りません。
食事をご馳走になった場合も同様です。
次は自分が食事代を負担しようと思うことと、相手に恋愛感情を持つことは別の判断です。
返報性の原理によって何らかのお返しをしたいと感じる場合があったとしても、それが恋愛感情に変わるとは限りません。
親切への感謝や返礼を、復縁したいという意思と同じものとして扱うことはできないのです。
返報性の原理を復縁工作に使おうとすると起こる問題
食事をご馳走したら次は相手が誘ってくれるのか
返報性の原理を復縁に応用する方法として、相手に食事をご馳走することが考えられます。
しかし、食事をご馳走したからといって、次は相手が誘ってくれるとは限りません。
例えば、対象者様が工作員と食事をした際、工作員が食事代を負担したとします。
対象者様は感謝するかもしれません。
しかし、それだけで次も会いたいと思うとは限りません。
また、対象者様が年上で、工作員が年下だった場合を考えてみます。
年下の工作員が突然食事代を負担しようとすれば、対象者様が気を遣ったり、不自然に感じたりする場合もあります。
もちろん、年下の人が食事をご馳走すること自体が問題なのではありません。
重要なのは、対象者様との関係や、その場の状況に合っているかどうかです。
相手が自然に受け取れる状況であれば問題にならないことでも、返報性の原理を実践するために無理にご馳走しようとすれば、不自然な行動になる可能性があります。
相手が望んでいないプレゼントは負担になる
復縁したい元恋人にプレゼントを贈れば、相手が喜んでくれると考える方もいます。
しかし、対象者様が依頼者様との関係を終わらせたいと思っている場合、プレゼントを受け取ること自体が負担になる可能性があります。
例えば、別れた後に高価なプレゼントが届いたとします。
対象者様は、受け取ってよいのか迷うかもしれません。
受け取ったことで、依頼者様に復縁の可能性があると誤解されることを心配する場合もあるでしょう。
お返しを求められるのではないかと感じる可能性もあります。
依頼者様は喜んでもらうために贈ったつもりでも、対象者様にとっては、対応しなければならない問題が増えただけかもしれません。
返報性の原理を期待してプレゼントを贈る前に、そもそも対象者様がそのプレゼントを望んでいるのかを考える必要があります。
見返りを期待する親切は相手に伝わることがある
親切にしたのだから、相手も何かを返してくれるはずだと考えていると、その期待が行動に表れる場合があります。
例えば、食事をご馳走した後に、次はいつ会えるのかと何度も確認する。
プレゼントを贈った後に、相手の反応が薄いことへ不満を示す。
相談に乗ったことを理由に、自分のお願いも聞いてほしいと求める。
こうした行動を取れば、対象者様は親切にされたことよりも、見返りを求められていることを負担に感じる可能性があります。
特に、交際中に依頼者様が自分の行動への見返りを求めていた場合には、別れた後も同じ問題を繰り返すことになります。
親切にすること自体が悪いのではありません。
しかし、相手が何を望んでいるかよりも、自分が何を返してもらえるかを考えているのであれば、相手の気持ちを十分に理解できていない可能性があります。
返報性の原理を使って好意を得ようとする行動が、かえって見返りを求める人という印象につながることもあるのです。
復縁工作で必要なのは親切を与えることではなく相手を理解すること
工作員の親切が関係構築につながるとは限らない
復縁工作では、工作員が対象者様と接触し、自然な関係を築いていく場合があります。
その過程で、対象者様の相談に乗ったり、困っていることを手伝ったりする機会が生まれることもあるでしょう。
しかし、工作員が親切にすれば必ず関係が深まるわけではありません。
対象者様が自分で解決したいと思っている問題に、工作員が必要以上に関与すれば、余計なお世話だと感じられる可能性があります。
また、親しくない相手から突然親切にされれば、何か目的があるのではないかと警戒される場合もあります。
工作員に必要なのは、返報性の原理を成立させるために親切にすることではありません。
対象者様がどのような人なのか、何を望んでいるのか、どのような距離感を心地よく感じるのかを理解することです。
そのうえで、必要な場面で自然に対応することが重要になります。
依頼者の自己改善も見返りを求めるものではない
返報性の原理を復縁に当てはめる際には、依頼者様の自己改善についても考える必要があります。
例えば、交際中に対象者様の話を聞かなかったことが別れの原因だったとします。
その場合、依頼者様には相手の話をきちんと聞けるようになることが求められます。
しかし、相手の話を聞いたのだから、自分の話も聞いてほしいと考えていたらどうでしょうか。
それでは、相手の話を聞くことを交換条件にしていることになります。
相手の気持ちを理解しようとする考え方が身に付いていなければ、行動だけを変えても、以前と同じ問題が起こる可能性があります。
自己改善とは、復縁してもらうために一時的に親切な行動を増やすことではありません。
交際中に相手が不満を感じていた考え方や行動を見直し、自然に相手の立場を考えられるようになることです。
その変化を対象者様が認識できる状況を作ることが、復縁に向けて重要になります。
親切へのお返しと復縁は別の判断
工作員と対象者様が親しくなり、対象者様が工作員に感謝するようになったとしても、それだけで依頼者様との復縁が成立するわけではありません。
対象者様が工作員に親切にしてくれることと、依頼者様との交際を再開したいと思うことは別です。
復縁工作では、対象者様の本音や価値観を確認し、依頼者様との関係についてどのような認識を持っているのかを理解する必要があります。
その情報をもとに、依頼者様に必要な自己改善や、対象者様への心理誘導を判断します。
返報性の原理によって何らかの返礼が生じる場合があったとしても、それを復縁の成功と考えることはできません。
復縁の成立には、対象者様と依頼者様の双方が、再び交際することを望む必要があります。
返報性の原理で復縁する方法を探している方へ
返報性の原理は、人から受けた親切や恩恵に対して、お返しをしたいと感じる場合があるという心理学の考え方です。
しかし、相手に親切にすれば、必ず好意が返ってくるわけではありません。
食事をご馳走しても、次の食事に誘ってもらえるとは限りません。
プレゼントを贈っても、相手が喜ぶとは限りません。
相手が望んでいない親切であれば、かえって負担になることもあります。
また、親切にしたことへの見返りを期待していれば、その考え方が相手に伝わり、関係を悪化させる可能性もあります。
復縁に必要なのは、相手に何かをしてあげて好意を返してもらうことではなく、相手がもう一度交際したいと思える理由を作ることです。
そのためには、対象者様が何を望んでいるのか、なぜ依頼者様との交際を続けたいと思わなくなったのかを理解する必要があります。
ジースタイルでは、心理学の理論を実践するために復縁工作を行うのではなく、対象者様の状況を調査・分析し、必要な接触・関係構築・心理誘導を判断しています。
心理学を復縁工作に当てはめることの問題については、心理学を使った心理誘導はなぜ失敗する?復縁工作の現場で起こる問題で詳しく解説しています。
また、小さなお願いを繰り返すことで相手に要求を受け入れてもらおうとする考え方については、フット・イン・ザ・ドアで復縁できる?小さな要求の落とし穴をご覧ください。
元恋人に何をしてあげればよいのか、どのような行動が相手の負担になるのか分からない方は、ジースタイルへご相談ください。
対象者様との関係や別れに至った経緯を確認し、復縁に向けて必要な対応を具体的にご説明します。
復縁を考える時に大切なのは、
焦って行動することではありません。
現在の状況や対象者との関係を整理し、本当に必要な進め方を考えることが、復縁への第一歩になると私たちは考えています。
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この記事を書いた人

執筆・監修責任者:Eri Miyamoto
東京都公安委員会届出(第30190279号)の探偵社「復縁屋ジースタイル」を運営。年間相談件数5,000件以上、累計相談件数30,000件を超える復縁工作・別れさせ工作のご相談に対応してきた株式会社ジースタイルが、実際の相談・調査・工作で得た知見をもとに本記事を作成しています。
※ 安全面および業務上の配慮から、写真は後ろ姿で掲載しています。
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