17回目の稼働|「なぜ今も付き合っているのか」を聞き出しました
次の稼働では、
女性対象者との食事を実施しました。
ここまでの流れで、
女性対象者は、
男性工作員に対して一定の警戒は下がっていたものの、
完全に心を開いている状態ではありません。
そのため今回も、
無理に恋愛方向へ進めるのではなく、
女性対象者側が、
自分から話しやすい空気を維持しながら、
会話を進めていきました。
その中で、
男性工作員が、
「彼女と別れた方がいいのかな…」
という話を出した際、
女性対象者は、
「私は浮気は許さないです」
と話しました。
ただ、
ここで重要だったのは、
その後の言葉です。
女性対象者は、
「女友達紹介するとかなら、先に別れないとダメですよ」
と話した後、
「気持ち冷めてるなら、一回ちゃんと別れてから探した方がいいと思う」
と続けました。
つまり、
“浮気は否定する”
一方で、
“気持ちが冷めた関係を続けること”
には、
そこまで価値を置いていない状態も見えてきました。
ここから男性工作員は、
「でも、それなら何で今付き合ってるんですか?」
という流れで、
女性対象者側の交際観へ会話を広げていきました。
すると女性対象者は、
「別れるタイミングないんですよね」
「嫌いになった訳じゃないし」
「一緒にいるのが普通になってる感じ」
といった話をし始めました。
ここで見えてきたのは、
強い恋愛感情だけで関係が続いている訳ではない、
という部分です。
もちろん、
完全に冷め切っている訳ではありません。
ただ、
- 情。
- 慣れ。
- 関係維持の流れ。
- 別れる面倒さ。
そうした理由も、
現在の関係維持に大きく関わっている可能性が見えてきました。
別れさせ工作では、
「不満がある」
だけでは、
別れには繋がりません。
逆に、
“好きか分からないけど続いている”
状態の方が、
関係を見直す余地が出るケースもあります。
今回の会話では、
女性対象者自身の口から、
「なぜ今も付き合っているのか」
を少しずつ話し始めたことで、
今の関係が、
強い恋愛感情だけで維持されている訳ではないことも、
見え始めてきました。
「奪うまで」と「付き合った後」で温度差が出ていました
会話を進めていく中で、
女性対象者は、
現在の交際についても本音に近い部分を話し始めました。
女性対象者の話では、
「奪うまではすごい好きだった」
という感覚が強かったそうです。
ただ、
対象者男性が依頼者様と別れ、
完全に自分側へ来てからは、
「結構べったりになった」
「思ったより重い」
「面倒くさい時ある」
という話も出るようになりました。
もちろん、
完全に嫌いになった訳ではありません。
ただ、
交際前に感じていた高揚感と、
実際に付き合い始めてからの感覚には、
かなり差が出ている様子でした。
また、
女性対象者は、
「でも、自分が別れさせたみたいな感じだから」
と、
責任感のような話もしていました。
つまり、
強い恋愛感情だけで続いているというより、
自分が奪った相手だから簡単には切れない、
という意識も、
関係維持理由になっている状態です。
そこで男性工作員が、
「その状態で別れると、別れさせた相手に申し訳ないですね」
と、
冗談交じりに返すと、
女性対象者は笑いながら、
「返してあげてもいいんだけどね」
と話しました。
この発言には、
女性対象者の性質も強く出ていました。
対象者男性を、
“大切で失いたくない存在”
として話しているというより、
“自分が奪った相手”
として扱っている感覚が強かったためです。
また、
その言い方には、
「自分が選ぶ側」
という感覚も見えていました。
別れさせ工作では、
こうした言葉の端に出る感覚も非常に重要です。
本当に強い恋愛感情で関係を維持している場合、
相手を“返す”という表現は出にくいケースがあります。
今回の会話からは、
- 恋愛感情。
- 優越感。
- 責任感。
- 所有感。
- 飽き。
そうした感情が混ざりながら、
現在の関係が維持されている状態も見え始めてきました。
メッセージのやり取りから不満が噴き出し始めました
食事後、
男性工作員は、
すぐに次の約束を取り付ける形は取りませんでした。
今回の女性対象者は、
追われる形になると引く。
自分が優位に立てる時に距離を縮める。
という傾向も見えていたためです。
そのため、
「女性工作員とちゃんと別れたら連絡します」
という形で、
一度距離を置く流れを取りました。
するとその後、
メッセージのやり取りの中で、
女性対象者側から、
対象者男性への不満や悪口が少しずつ出始めました。
例えば、
「最近ちょっと重い」
「何かずっと一緒にいたがる」
「一人の時間なくなる」
「最初と違う」
といった内容です。
ここで重要だったのは、
男性工作員側から、
無理に不満を引き出していない点です。
別れさせ工作では、
「別れた方がいい」
と直接誘導すると、
対象者側は警戒します。
ただ、
自分から不満を話し始める状態
を作ると、
その後も自然に本音が出やすくなるケースがあります。
特に今回の女性対象者は、
「奪った側」
という優位感や、
「自分が選ぶ側」
という感覚も強かったため、
自分から不満を話している時の方が、
感情が出やすい状態でした。
そのため男性工作員側も、
共感はするものの、
強く否定や誘導はせず、
「そういう時ありますよね」
程度で会話を進めていきました。
そして、
ある程度メッセージのやり取りが続いた段階で、
「ちゃんと別れました」
という話を、
頃合いを見て出しました。
ただ、
ここでも、
恋愛方向へ急に進める形は取りません。
男性工作員は、
「良い人いたら紹介してくださいよ」
という、
以前から続いている流れの延長として話を進めました。
これは、
女性対象者側に、
「自分は相談される側」
「頼られている側」
という立場を維持させるためです。
今回の女性対象者は、
自分が優位に立てる関係の方が、
自然に距離を縮めやすい傾向がありました。
そのため、
男性工作員が好意を強く見せるより、
女性対象者側が、
「世話を焼ける」
「自分の方が上」
と思える状態を維持した方が、
本音や不満がさらに出やすくなる状態でもありました。
冗談を言い合える関係になったことで本音が出やすくなっていきました
メッセージのやり取りが続く中で、
女性対象者と男性工作員との距離感も、
少しずつ変化していきました。
例えば男性工作員が、
「あんまり良い相手じゃない人と付き合ってても仕方なくないですか?」
と、
軽く冗談交じりに話すと、
女性対象者側も、
「友達を雑に扱ったら許さないですからね」
と返すなど、
お互いに軽口を言い合える空気が出来始めていました。
ここで重要だったのは、
恋愛方向へ急ぐのではなく、
「自然に本音を言いやすい関係」
が作れていたことです。
実際、
この段階まで進むと、
ハニートラップ的に、
さらに距離を縮める選択肢も、
現場では一度検討されました。
ただ、
これまで積み上げた調査や接触反応から、
今回の女性対象者は、
一定以上恋愛色を強く出されると引く。
自分が優位に立てなくなると距離を取る。
「奪う側」でいる時は強いが、
追われる立場になると警戒が出る。
という特徴も見えていました。
また、
対象者男性との関係も、
完全に冷め切っている訳ではなく、
情。
責任感。
「自分が奪った」
という感覚。
関係維持の惰性。
なども混ざって続いている状態でした。
そのため、
もしこの段階で、
男性工作員が急激に恋愛方向へ踏み込めば、
女性対象者は、
逆に対象者男性側へ戻る可能性が高く、
同時に、
男性工作員との関係自体も切る可能性が高い、
という判断になりました。
つまり、
表面的には、
「もう少しでいけそう」
に見える状態でも、
実際には、
その一線を越えた瞬間に、
警戒や拒否感へ変わるタイプだったということです。
そのため今回も、
当初の判断通り、
ハニートラップ方向へ進めることはせず、
女性対象者が、
自然に本音や不満を出せる関係を維持する方向で、
やり取りを継続していく流れになりました。




