「成功率80%」
復縁屋のホームページで、このような数字を見たとします。
この数字を見れば、
「10件依頼を受けたら、8件は復縁しているんだな。」
と考える方もいると思います。
しかし、本当にそうでしょうか。
成功率は、成功した件数だけで決まるものではありません。
何件を母数として計算しているのかによって、成功率は変わります。
例えば、60件の復縁成功があったとします。
契約した100件すべてを母数にすれば、成功率は60%です。
しかし、契約が終了した80件だけを母数にすれば、成功率は75%になります。
さらに、成功・失敗が確定した70件だけを母数にすれば、成功率は約86%になります。
成功した件数は、すべて60件です。
実績が増えたわけでもありません。
変わったのは、母数だけです。
つまり、
「成功率80%です。」
という数字だけを見ても、その成功率が何を表しているのかは分かりません。
確認するべきなのは、
「何%ですか?」ではなく、「何件中何件ですか?」
ということです。
この記事では、復縁屋が公表する成功率を見る際に確認したい「母数」について解説します。
→ 復縁屋とは
成功率は成功件数だけでは決まりません
成功率を単純な式で表すと、
成功件数 ÷ 母数 × 100
となります。
例えば、100件中60件が成功していれば、
60 ÷ 100 × 100 = 60%
です。
この計算自体は難しくありません。
しかし、成功率を見る際に重要なのは、
「60件成功した。」
という成功件数だけではありません。
何件を分母にして60件を割ったのか
という点です。
例えば、同じ60件の成功でも、
| 計算方法 | 成功件数 | 母数 | 成功率 |
|---|---|---|---|
| 契約案件すべて | 60件 | 100件 | 60% |
| 完了案件のみ | 60件 | 80件 | 75% |
| 成否確定案件のみ | 60件 | 70件 | 約86% |
となります。
60件という成功実績は何も変わっていません。
それでも、成功率は60%にも75%にも約86%にもなります。
成功率を見る時には、分子だけではなく分母を見る必要があるのです。
「成功率80%」だけでは何件中何件なのか分かりません
例えば、二つの復縁屋があったとします。
A社は、
「成功率90%」
と掲載しています。
B社は、
「成功率80%」
と掲載しています。
数字だけを比較すれば、A社の方が成功率は高く見えます。
しかし、
A社が10件中9件成功。
B社が1,000件中800件成功。
だったらどうでしょうか。
もちろん、これだけでB社の方が優秀だとも言えません。
しかし少なくとも、
90%と80%というパーセントだけを比較しても、両社の実績を正しく比較できない
ことは分かると思います。
成功率を見るなら、
「成功率は何%ですか?」
だけではなく、
「何件中何件の成功ですか?」
まで確認する必要があります。
さらに、もう一つ確認しなければならないことがあります。
その「何件」に、どの案件を含めているのか
という問題です。
→ 復縁屋の成功率は信用できる?根拠を公開できない数字の見方
相談件数と契約件数は同じではありません
復縁屋のホームページには、
「年間〇千件の相談実績」
「累計〇万件の相談」
といった数字が掲載されていることがあります。
しかし、相談件数と復縁工作の契約件数は同じではありません。
相談を受けても、すべての方と契約するわけではないからです。
相談だけで終了する方もいます。
説明を聞いて依頼を見送る方もいます。
復縁屋側が依頼をお断りする場合もあります。
そもそも復縁工作を行う必要がないと判断するケースもあります。
そのため、
「年間5,000件の相談があります。」
という数字と、
「年間5,000件の復縁工作を行っています。」
という意味は全く違います。
成功率を確認するのであれば、
相談件数ではなく、実際に何件の案件を対象として計算しているのか
を見る必要があります。
契約件数を母数にしても、まだ条件は揃いません
では、
「契約した案件を母数にしています。」
と説明されれば十分でしょうか。
実は、それだけでもまだ分かりません。
なぜなら、契約案件の中には、
現在進行中の案件
が含まれている可能性があるからです。
例えば、ある期間に100件の契約があったとします。
その内訳が、
60件成功。
10件失敗。
30件進行中。
だったとします。
契約した100件すべてを母数にすれば、
60 ÷ 100 = 60%
です。
しかし、すでに結果が確定している70件だけを母数にすれば、
60 ÷ 70 = 約86%
になります。
同じ100案件です。
成功した案件も同じ60件です。
それでも、
60%と約86%という大きな違いが生まれます。
継続中の案件を母数に含めるかで成功率は変わります
現在進行中の案件は、まだ成功したわけではありません。
しかし、失敗したわけでもありません。
そのため、
「まだ結果が出ていないのだから成功率の計算から除外する。」
という考え方もできます。
一方で、
「契約を受けた案件すべてを母数にする。」
という考え方もあります。
ここで重要なのは、
どちらか一方だけが絶対に正しいと決めつけることではありません。
どの方法で計算しているのかを明らかにすることです。
「成功率80%」
とだけ書かれていても、
現在進行中の案件を含んだ80%なのか。
除外した80%なのか。
それによって数字の意味は変わります。
だから、成功率を見る側も計算条件を確認する必要があります。
→ 復縁屋の成功率を聞いても自分の復縁可能性は分からない理由
途中で終了した案件をどう扱うかでも成功率は変わります
復縁屋と契約した案件が、すべて最後まで同じ形で進むとは限りません。
途中で契約が終了するケースもあります。
例えば、
- 依頼者様が復縁を諦めた。
- 依頼者様に新しい交際相手ができた。
- 費用などの事情で継続できなくなった。
- 依頼者様が担当者の助言に従わず、継続が難しくなった。
- 契約期間が終了した。
- その他の事情で案件を終了した。
といったケースがあります。
では、このような案件を成功率の計算でどう扱うのでしょうか。
例えば、
100件契約。
60件成功。
20件失敗。
20件中断。
だったとします。
100件すべてを母数にすれば、
成功率は60%です。
しかし、中断した20件を除外して計算すれば、
60 ÷ 80 = 75%
になります。
成功件数は60件のままです。
中断案件を母数から外したことで、成功率が60%から75%になりました。
だからこそ、
「中断案件を成功率の計算に含めていますか?」
という確認も必要になります。
→ 復縁工作とは
「依頼者都合だから除外」でまとめていいとは限りません
途中で終了した案件について、
「依頼者都合による終了なので成功率には含めません。」
という考え方もあります。
これにも一定の理由はあります。
例えば、依頼者様自身が、
「もう復縁を望まなくなりました。」
と申し出て契約を終了したのであれば、その後の復縁工作を続けることはできません。
会社側からすれば、
「最後まで復縁工作を行っていないのだから、成功・失敗のどちらにも入れない。」
という考え方になるでしょう。
しかし、
「依頼者都合」という言葉だけで全てをまとめていいのか
は別の問題です。
- なぜ依頼者様は途中で終了したのでしょうか。
- 本人の気持ちが変わったのか。
- 費用の問題なのか。
- 復縁する必要がなくなったのか。
- 会社への不信感が生まれたのか。
- 長期間進展がなく、継続を断念したのか。
理由によって意味は全く違います。
それらをすべて、
「依頼者都合なので母数から除外」
とすれば、成功率の数字は高くなる可能性があります。
だから、中断案件について確認するのであれば、
除外しているかどうかだけではなく、何を中断案件として扱っているのか
まで見る必要があります。
契約終了案件だけを母数にする方法もあります
現在進行中の案件を含めると結果が確定していないため、
「契約が終了した案件だけを母数にする。」
という計算方法も考えられます。
例えば、
昨年度に契約が終了した100案件。
そのうち70案件で復縁成立。
であれば、
成功率70%
と計算できます。
この方法なら、現在進行中の案件によって数字が変動する問題は避けやすくなります。
しかし、ここにも確認したいことがあります。
契約終了時点を、どのように扱っているのか
ということです。
契約期間終了時点では正式な復縁に至っていなくても、その後に復縁するケースがあるかもしれません。
反対に、関係は大きく改善したものの、契約期間内には正式な復縁まで至らない場合もあります。
そのため、契約終了案件を母数にする場合でも、
「いつの時点で結果を確定しているのか」
によって数字の意味は変わります。
→ 復縁屋の守秘義務とは?依頼者・対象者の情報を守るための義務
母数が小さければ高い成功率が出ることもあります
成功率を見る際には、パーセントだけではなく母数の大きさも確認する必要があります。
例えば、
4件中4件成功。
なら、成功率は100%です。
一方、
100件中80件成功。
なら、成功率は80%です。
数字だけを見れば、
100%の会社の方が成功率は高くなります。
しかし、
「100%だから80%の会社より豊富な実績がある。」
とは言えません。
4件と100件では、扱った案件数が大きく違うからです。
また、母数が少ない場合、一件の成功・失敗によって成功率も大きく変動します。
4件中4件成功なら100%ですが、次の1件が失敗すれば、
4 ÷ 5 = 80%
まで下がります。
一件結果が変わっただけで、成功率が20ポイント変化します。
成功率を見るのであれば、
何%なのかと同時に、何件を対象にした数字なのか
を見る必要があります。
→ 復縁屋の成功率は信用できる?根拠を公開できない数字の見方
集計している期間によっても母数は変わります
「何件を母数にしているのか」と合わせて確認したいのが、
どの期間の案件を集計しているのか
という点です。
例えば、
「成功率80%」
という数字でも、
- 創業以来の案件。
- 過去10年間の案件。
- 過去3年間の案件。
- 昨年度の案件。
- 直近100案件。
では意味が違います。
会社は長く営業していれば、その間に体制が変わることがあります。
担当者が変わることもあります。
調査員や工作員が変わることもあります。
契約方法や工作の進め方が変わっている可能性もあります。
そのため、
「創業以来の成功率80%」
と、
「直近一年間の成功率80%」
を全く同じ数字として見ることはできません。
母数を確認するのであれば、集計期間もセットで確認する必要があります。
母数の取り方が違うからといって不正とは限りません
ここまで読むと、
「母数を変えて成功率を高く見せているのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、母数の取り方が違うこと自体を、直ちに不正だと考えるのは適切ではありません。
例えば、現在進行中の案件について、
「まだ結果が確定していないので集計から除外する。」
という考え方には合理性があります。
依頼者様自身が復縁を希望しなくなり途中終了した案件について、
「復縁の成否を確認できないため除外する。」
という考え方もあり得ます。
問題なのは、
特定の計算方法を使っていることそのものではありません。
その計算方法を説明せず、
「成功率86%」
という数字だけを見せれば、見る側は86%が何を意味するのか判断できないことです。
成功率を見る時に重要なのは、
「この計算方法は不正だ。」
と決めつけることではなく、
どのような基準で計算された数字なのかを確認することです。
同じ実績でも母数を変えれば成功率は大きく変わります
ここまでの話を、一つの例にまとめてみます。
ある復縁屋が100件の契約を受けたとします。
内訳は、
- 60件成功。
- 10件失敗。
- 10件中断。
- 20件進行中。
だったとします。
100件すべてを母数にすれば、
60 ÷ 100 = 60%
です。
現在進行中の20件を除外すれば、
60 ÷ 80 = 75%
です。
さらに、中断10件と進行中20件を除外し、成功・失敗が確定している70件だけを母数にすれば、
60 ÷ 70 = 約86%
になります。
60%。
75%。
約86%。
全く違う数字に見えます。
しかし、会社は同じです。
扱った案件も同じです。
成功した案件も60件で変わっていません。
違うのは、
何件を母数にしたのか
だけです。
だから、
「成功率86%」
という数字だけを見て、
「この会社は約9割成功する会社なんだ。」
と判断することはできません。
86%が間違った計算だと言っているのではありません。
何を母数にした86%なのかが分からなければ、その数字の意味を判断できないのです。
→ 復縁をどう定義しているかで、その復縁屋の実力が分かります
成功率を見るなら「何件中何件ですか?」と聞いてください
復縁屋へ成功率について質問するのであれば、
「成功率は何%ですか?」
だけで終わらせないことをおすすめします。
例えば、
「何件中何件の成功ですか?」
「母数は契約件数ですか?」
「現在進行中の案件は含まれていますか?」
「途中で終了した案件はどう扱っていますか?」
「依頼者都合で終了した案件はどうしていますか?」
「どの期間の案件を集計していますか?」
と聞いてみてください。
例えば、
「成功率80%です。」
という説明だけの場合と、
「2025年度に契約終了した復縁工作100件を母数として、そのうち80件で復縁成立を確認したため80%としています。」
という説明では、同じ80%でも理解できる情報量が全く違います。
重要なのは、高い数字を聞くことではありません。
その数字が何を意味しているのかを理解することです。
母数だけでなく「何を成功としているか」も別に確認する必要があります
この記事では、成功率の「母数」について解説してきました。
しかし、母数が明確になれば成功率を完全に比較できるわけではありません。
もう一つ確認しなければならないのが、
何を「成功」として数えているのか
という問題です。
例えば、
LINEのブロックが解除された。
連絡が再開した。
再会できた。
対象者様が復縁を考えるようになった。
実際に交際が再開した。
これらのどこを成功とするかによって、成功件数そのものが変わります。
つまり、
母数である「分母」と、
成功件数である「分子」の両方を確認しなければ、成功率という数字の意味は分かりません。
復縁屋によって「復縁」をどのように定義しているのかについては、別の記事で詳しく解説しています。
→ 復縁をどう定義しているかで、その復縁屋の実力が分かります
成功率を見るならパーセントより先に母数を確認してください
復縁屋のホームページに、
「成功率80%」
と書かれていたとしても、その数字だけでは何を意味しているのか分かりません。
成功率は、成功した件数だけで決まる数字ではないからです。
- 契約した全案件を母数にするのか。
- 契約終了案件だけを母数にするのか。
- 現在進行中の案件を除外するのか。
- 中断案件を除外するのか。
- 依頼者都合で終了した案件をどう扱うのか。
- どの期間の案件を対象にするのか。
こうした条件によって、同じ成功件数でも成功率は変わります。
だから成功率を見る際には、
「何%ですか?」
だけではなく、
「何件中何件ですか?」
と確認してください。
そして、その何件には何が含まれ、何が除外されているのかまで確認してください。
成功率の数字が高いか低いかを見る前に、
その数字の分母を見る。
それだけでも、復縁屋が公表している成功率が何を意味しているのかは、ずっと分かりやすくなります。
復縁屋ジースタイル
復縁を考える時に大切なのは、焦って行動することではありません。
現在の状況や対象者との関係を整理し、本当に必要な進め方を考えることが、復縁への第一歩になると私たちは考えています。
運営情報
この記事を書いた人

執筆・監修責任者:Eri Miyamoto
東京都公安委員会届出(第30190279号)の探偵社「復縁屋ジースタイル」を運営。年間相談件数5,000件以上、累計相談件数30,000件を超える復縁工作・別れさせ工作のご相談に対応してきた株式会社ジースタイルが、実際の相談・調査・工作で得た知見をもとに本記事を作成しています。
※ 安全面および業務上の配慮から、写真は後ろ姿で掲載しています。
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