実働初日|ご相談者様が把握していた「旦那様の生活」と、実際の動きの違い
ご相談者様からは、
「会社へ行けば旦那は来る」
「通勤時間も分かっている」
というお話を伺っていました。
また、ご主人は会社経営者ということもあり、ご相談者様としては、
「仕事には必ず来るはず」
という認識を持たれていました。
ただ、前日の現場確認では、少し気になる点もありました。
現在住んでいると聞いていた自宅について、夜20時30分頃に周辺確認を行った際、部屋に生活反応が見えなかったのです。
もちろん、
たまたま外出している可能性もあります。
しかし、別居から既に二か月が経過していることや、夫婦間トラブルが警察対応にまで発展していた経緯を考えると、
「以前までの生活パターンとは既に変わっている可能性」
も考える必要がありました。
ただ、この段階では、ご相談者様が把握している情報と現状にどの程度ズレがあるのかも確認する必要があったため、まずはご相談内容に沿う形で、勤務先周辺から張り込みを開始することになりました。
当日は、ご相談者様から伺っていた通勤時間帯よりも一時間以上前から現場入りし、対象者確認を進めました。
勤務先には複数の人物が出入りしており、社員と思われる人物の通勤も確認できました。
しかし、建物へ出入りした人物は、
- 年齢
- 性別
- 体格
- 顔立ち
などが、ご主人の特徴とは明らかに一致しない人物ばかりでした。
事前に共有されていた写真とも照合を行いましたが、対象者本人と判断できる人物は確認できませんでした。
そのため当日は、
- 勤務先状況
- 出入り状況
- 確認できた人物写真
- 確認時間帯
などを整理したうえで、ご相談者様へ当日中にご報告を行いました。
この段階で見え始めていたのは、
「ご相談者様が知っている旦那様の生活」と、
「現在の対象者の実際の動き」
にズレが生まれている可能性でした。
復縁調査では、
依頼者様から伺った情報をそのまま前提にするのではなく、
“今、本当にどう動いているのか”
を改めて確認していく必要があります。
特に今回のように、
別居期間が長く、対象者側の警戒が高まっている可能性があるケースでは、
「以前知っていた対象者」
と、
「現在の対象者」
を分けて考える必要がありました。
実働報告後に見えた、ご相談者様の「認識のズレ」
勤務先周辺での確認結果について、ご相談者様へ当日中にご報告を行いました。
- 確認できた人物写真
- 勤務先への出入り状況
- 確認時間帯
- 対象者特徴との照合結果
などを整理したうえで、
「現時点では、旦那様本人と判断できる人物確認には至っていません」
という内容をお伝えしました。
すると、ご相談者様から最初に出た言葉は、
「見落としたんじゃないですか?」
というものでした。
ご相談者様としては、
「会社の場所も分かっている」
「通勤時間も分かっている」
「写真も渡している」
という認識が強く、
“確認できないはずがない”
という考えを持たれていたのです。
ただ、今回の確認では、
勤務先へ出入りする人物について、年齢や性別そのものが一致しない人物も多く、事前共有されていた旦那様の特徴と一致する人物は確認されていませんでした。
そのため、
「会社の場所も分かっていて、写真も共有されている状態で、本当に見落としが起こると思いますか?」
というお話をさせていただきました。
しかしご相談者様からは、
「でも、初めて見る人なら分からないってこともあるじゃないですか」
という返答がありました。
このやり取りの中で見えてきたのは、
“自分が考えている旦那様の生活”
と、
“現在実際に動いている旦那様”
を分けて考えられていない状態でした。
ご相談者様の中では、
「旦那は会社へ来ているはず」
という認識が前提になっており、その前提が崩れる可能性を受け入れられない状態だったのです。
そのため弊社からは、
「なぜ、自分の考えが間違っている可能性を持てないのでしょうか」
というお話をさせていただきました。
そして、
「今回、旦那様が家を出た理由を思い出してみてください」
ともお伝えしました。
ご主人は、
浮気を疑われることや、説明しても信じてもらえない状態が続いたことで、少しずつ精神的に疲弊していた可能性がありました。
しかし、ご相談者様の中では、
「旦那はこう動いているはず」
「こう考えているはず」
という認識が非常に強く、その認識と違う結果が出た時には、
“自分の認識を修正する”
よりも、
“相手側や周囲の間違いを疑う”
方向へ考えが向きやすくなっていました。
これは、今回の離婚問題だけではなく、夫婦関係の中でも繰り返されていた可能性がありました。
「会いたい」が先行していたご相談者様との電話相談
勤務先での確認結果をお伝えした後、ご相談者様はすぐに、
「じゃあ明日ですね」
と、次の調査予定を決めようとされました。
ただ、その時点では、
- なぜ勤務先で確認できなかったのか
- 現在どこを生活拠点にしているのか
- 生活パターンがどう変化しているのか
- そもそも旦那様が現在どの程度ご相談者様を避けているのか
など、整理しなければならないことがまだ多く残っていました。
しかし、ご相談者様の中では、
「早く会いたい」
「早く見つけたい」
「早く話したい」
という気持ちが非常に強く、状況整理よりも先に進めようとする状態になっていました。
そのため弊社からは、
「自分の思い通りに進まない時に、周囲を疑ったり、自分の都合で進めようとする考え方は、一度整理した方がいいと思います」
というお話をさせていただきました。
そして、
「旦那様が家を出た理由も、そこにある可能性があります」
ともお伝えしました。
するとご相談者様は、
「じゃあ私が全部悪いってことなんですね」
と、感情的になる場面もありました。
ただ実際には、
“誰が悪いか”
を決めることが目的ではありませんでした。
重要なのは、
- 旦那様側が、何を苦しく感じていたのか
- なぜ距離を取るところまで気持ちが固まったのか
を整理することでした。
そのため、
「今の状態で旦那様と会えたとしても、同じ話し方や同じ受け取り方をすれば、旦那様はまた疲れてしまう可能性があります」
というお話もさせていただきました。
結果として、その日の電話相談は約4時間に及びました。
調査や工作以前に、
まずご相談者様自身が、
“旦那様がなぜ離れたのか”
を整理していく必要がある状態だったのです。
そして後日、
直接面談を行いながら、今後の進め方を改めて整理していくことになりました。


