稼働二十回目|旦那様側にも、「会う理由」が生まれ始めていました
ご相談者様と旦那様が会う約束を取り付けた後、次回の接触では旦那様側から、
「色々思うところがあって、会うことにした」
という話が出るようになりました。
この頃になると、
旦那様側にも、
「完全に終わった相手」
としてではなく、
「もう一度話してみてもいいかもしれない相手」
という見え方が少しずつ出始めていました。
ただ、ここで工作員側が、
「会った方がいいですよ」
「きっと変わってますよ」
と全面的に肯定すると、不自然さが強くなります。
そのため今回は、
一度否定を挟みながら、旦那様自身に考えさせる形を取りました。
工作員側から、
「でも、一回いらないと思った相手って、普通はいらなくないですか?」
という話を入れると、旦那様も、
「まあ、そうなんですよね」
という反応を見せました。
ここで重要だったのは、
“復縁へ誘導すること”
ではありません。
旦那様自身が、
「それでもなぜ会おうとしているのか」
を、自分の中で整理できる状態を作ることでした。
そのため工作員側も、
「でも、向こうも失ってから気付いたことはあるかもしれないですよね」
という形で、会うこと自体を否定しない流れを作っていきました。
そして、
「もし、本当にちゃんと反省してたらどうするんですか?」
という話をした際、旦那様からは、
「いや~、反省してないと思うんですよ」
という返答がありました。
ただ実際には、
本当に完全に見切っている相手であれば、
わざわざ会おうとする
離婚協議とは別で話をしようとする
相手の変化を確認しようとする
という流れにはなりにくい状態でもありました。
もちろんこの時点でも、
旦那様側には依頼者様への不満は残っていました。
ただ、
「もう絶対に無理」
という段階からは、
少しずつ見え方が変わり始めていたのです。
そして担当者側としても、
この頃には、
“対象者側の見え方”
については、かなり復縁へ向かいやすい状態へ近づいている感覚がありました。
そのため、
ここから先は、
「旦那様の気持ちをどう動かすか」
よりも、
“実際に会った時に、依頼者様側が以前と違う状態を見せられるか”
が重要な段階へ入っていくことになりました。
つまり、
ここから先は、
対象者側の問題というより、
“依頼者様自身が、本当に変わっているか”
が問われる段階になっていたのです。
面談と打ち合わせの中で、ご相談者様側にも大きな変化が見え始めていました
旦那様側の見え方が少しずつ変わり始める中で、ご相談者様側との打ち合わせも継続して行っていました。
そしてこの頃になると、
ご相談者様の話し方にも、以前とは大きな違いが見えるようになっていました。
最初の頃のご相談者様は、
「どうすればいいですか?」
という形で、
“正解を教えて欲しい”
という状態が非常に強く見えていました。
ただ実際には、
夫婦関係悪化の原因となっていたのは、
自分の不安を優先してしまうこと
相手の話より、自分の認識を信じてしまうこと
感情的になること
など、
「自分では問題だと思っていなかった部分」
でもありました。
そのため当初は、
「改善します」
という言葉は出るものの、
“なぜそれが問題だったのか”
までは整理し切れていない状態でもありました。
しかしこの頃になると、
ご相談者様側から、
「こういう言い方ってまずいですよね」
「昔の自分なら、それを普通にやってました」
という言葉が出るようになってきました。
これは非常に大きな変化でした。
なぜなら、
単に言われたことを実行しているだけではなく、
“自分で良い悪いを考えられる状態”
へ変わり始めていたからです。
自己改善が進みにくいケースでは、
「どうすればいいですか?」
だけで終わってしまうことも少なくありません。
しかし本当に変化が始まる時は、
「これは相手からどう見えるか」
を、自分自身で考えられるようになっていきます。
今回のご相談者様も、
対象者側から聞き出した内容を整理していく中で、
「自分では愛情表現だと思っていたこと」
が、
相手側には、
- 責められている
- 信じてもらえていない
- 監視されている
- 何を言っても否定される
という形で届いていた可能性を、少しずつ理解し始めていました。
つまり、
これまで改善できなかったのは、
“改善する気がなかった”
というより、
“何が問題なのかを、本当の意味で理解できていなかった”
部分も大きかったのです。
ただこの頃になると、
ご相談者様自身も、
「今の自分が、他人からどう見えるのか」
を考えられるようになってきていました。
そして担当者側としても、
「表面的に合わせているだけではない」
「本当に改善へ向かおうとしている」
という変化を、少しずつ感じ始めていました。
これは、
旦那様側の見え方が変わり始めていたことと同じくらい、復縁へ向けて重要な変化でもありました。
再会当日|「離婚したい」ではなく、「どうすればいい」が出始めていました
旦那様との再会当日については、事前にご相談者様と細かく打ち合わせを行っていました。
特に今回の再会では、
最初に旦那様側から、
「離婚届を受理して欲しい」
という話が出る可能性が高いことも、事前に想定していました。
なぜなら、
ここまで旦那様側は、
離婚調停について調べている
周囲へ離婚方向の話をしている
結婚生活への不満を整理している
という流れを見せていたため、最初から簡単に態度を変える形にはなりにくい状態だったからです。
また、
旦那様自身も、
「自分から離婚を切り出した立場」
として、一度出した結論を簡単には崩しにくい状態でもありました。
そのため、
ご相談者様側には、
最初に離婚の話を持ち出された時の返答
感情的にならないこと
相手の話を遮らないこと
「会いたかった」より、まず話を聞くこと
などを事前に整理したうえで、再会へ向かっていただきました。
そして実際、
再会直後には旦那様側から、
「離婚届を受理して欲しい」
という話が出たとのことでした。
ただ、
ご相談者様は事前に整理していた通り、
感情的に反応せず、落ち着いて対応できていたとのご報告がありました。
そしてその後、
旦那様側から、
「じゃあどうすればいいんだ?」
という言葉が出たとのことでした。
この言葉は非常に重要でした。
なぜなら、
本当に離婚だけが目的であれば、
「どうすれば離婚してくれるんだ」
という方向の言葉になりやすいからです。
しかし今回旦那様側から出たのは、
「じゃあどうすればいいんだ?」
という、
“関係そのもの”
に対して迷いが残っているような言葉でした。
つまりこの段階では、
旦那様側にも、
「離婚したい」
だけでは整理し切れない感情が残っていた可能性が高かったのです。
そのため事前打ち合わせでは、
この流れになった場合、
「もう一度だけチャンスが欲しい」
という方向へ自然に会話を持っていけるよう、ご相談者様側へも整理を行っていました。
もちろんここでも、
感情的に復縁を迫るのではなく、
「自分が変わろうとしていること」
「以前と同じ状態ではないこと」
を、会話の中で自然に伝える形を優先していました。
そして最終的にこの日は、
「お互いに、もう少し考えよう」
という形で話を終え、解散する流れになったとのことでした。
復縁工作では、
「復縁したい」と言わせることだけが目的ではありません。
今回のように、
対象者側が、
「本当に終わりでいいのか」
を、自分自身でも整理し始める状態を作れるかどうか
が非常に重要になります。
そしてこの頃には、
旦那様側にも、
「離婚するしかない」
だけではない迷いが、少しずつ見え始めていました。


