稼働九回目|店側から自然に紹介される流れを作り始めました
九回目の確認でも、引き続き飲食店側との関係作りを進めました。
この頃には、
店主側からも工作員を自然に認識している様子が見え始めており、店内でも違和感なく過ごせる状態が出来始めていました。
重要だったのは、
「旦那様へどう話しかけるか」
ではなく、
「旦那様が警戒しない形で、自然に同じ空間へ入れるか」
でした。
そのため今回は、
- 旦那様が来店した時に偶然を装って話しかける
- 不自然に距離を縮める
- 無理に共通点を作る
といった進め方ではなく、
店主との関係性を利用しながら、
常連同士として自然に会話へ入れる形を優先していきました。
復縁工作では、
対象者へ接触すること自体が目的ではありません。
対象者側が、
「この人なら普通に話せる」
と思える状態を作れるかどうかが重要になります。
そのため今回も、
接触そのものを急ぐのではなく、
“自然な関係が始まりやすい環境”
を先に整えていく形で進めていきました。
「まだ戻るはず」という認識が崩れ始めたタイミング
旦那様が、なか卯で一人食事を取りながら「離婚調停」について調べている様子を確認したことについて、ご相談者様へご報告を行いました。
すると、その時の電話では、ご相談者様が泣いていることが電話越しでも分かる状態でした。
これまでご相談者様の中では、
「旦那は感情的になっているだけ」
「本当はまだ気持ちがある」
「元カノの存在が問題になっている」
という認識が強く残っていました。
しかし実際には、
旦那様側は、
別居生活
生活パターンの変更
リモート中心と思われる生活
一人での外食
離婚調停の情報確認
など、既に離婚後を見据えた動きを始めている可能性が見え始めていました。
そして、この現実が少しずつご相談者様にも伝わり始めていたのです。
そのため、このタイミングで改めて担当者と直接会い、現在の状況整理を行うことになりました。
ここまでのご相談者様は、
「改善します」
という言葉自体は口にしていたものの、実際には、
- 言われたことをやらされている感覚
- 担当者へ怒られないための返答
- 表面的に合わせている状態
が強く、本当に自分自身の問題として整理できている状態には見えていませんでした。
ただ、その部分を強く指摘し過ぎれば、
「全部私が悪いんでしょ」
と感情的になってしまう可能性もありました。
実際、これまでのやり取りの中でも、
- 相手の話より、自分の感情が先に出る部分
- 自分の認識を優先してしまう部分
- 現実より、自分が信じたい状態を優先してしまう部分
が何度も見えていました。
そのため弊社としても、
ただ否定するのではなく、
“本人が現実を受け止め始めるタイミング”
を見ながら進める必要がありました。
そして今回、
旦那様が実際に離婚へ向けて動いている可能性が見え始めたことで、ご相談者様自身も、
「今までと同じままでは戻れないかもしれない」
という現実を、少しずつ整理し始めるようになっていきました。
この頃から、ご相談者様の中でも、
「復縁したい」
だけではなく、
「なぜ旦那が離れたのか」
を考えようとする姿勢が、少しずつ見え始めるようになっていきました。
面談|「変わります」ではなく、なぜ変わる必要があるのかを整理した時間
旦那様が離婚調停について調べている可能性が見えた後、ご相談者様とは直接会って話をする時間を作りました。
この面談で確認したのは、
「これから何をするか」
だけではありませんでした。
むしろ重要だったのは、
なぜご相談者様が他責になってしまうのか
なぜ信頼するパートナーであるはずの旦那様を疑うしかなかったのか
その疑いを向けられた時、旦那様はどう受け取っていたのか
を、ご相談者様自身が整理できるかどうかでした。
ご相談者様は、それまで何度も、
「改善します」
「ちゃんとやります」
という言葉を口にしていました。
ただ、言葉にすることと、実際に変わることは違います。
特に夫婦関係では、
その場だけ反省したように見せても、相手にはすぐに伝わります。
不安になるとまた疑う。
自分の思い通りにならないと相手を責める。
相手の説明より、自分の中の不安を優先する。
そうした部分が残ったままでは、仮に旦那様と会えたとしても、旦那様側は、
「やっぱり何も変わっていない」
と受け取る可能性が高い状態でした。
そのため面談では、
「旦那様を疑ったことが悪い」
という単純な話ではなく、
「なぜ疑うしかなかったのか」
「その疑い方が旦那様にどう届いていたのか」
「信頼されていないと感じた旦那様が、どれだけ疲弊していた可能性があるのか」
を一つずつ整理していきました。
この時、ご相談者様の反応は、それまでとは少し違っていました。
以前であれば、
指摘を受けると、
「じゃあ私が全部悪いんですね」
と感情的に受け取ってしまう場面がありました。
しかしこの面談では、
初めて言葉を飲み込むように聞く姿勢が見えました。
そして、ご相談者様から初めて、
「本当に変わりたいです」
という言葉が出てきました。
それまでの「改善します」は、
どこか言われたことをこなそうとしている印象がありました。
しかしこの時は、
旦那様が離婚へ向けて現実的に動いていること、
自分の疑いや受け取り方が関係を壊していた可能性、
そして今のまま会っても同じことを繰り返してしまうことを、ようやく自分の問題として受け止め始めたように見えました。
この面談は、復縁工作そのものを進めるためにも重要な時間でした。
なぜなら、旦那様の見え方を変えるには、
まずご相談者様自身が、旦那様にどう見られていたのかを理解する必要があったからです。


