稼働十二回目|接触を急がず、「近くにいる人」という印象を作りました
前回の接触では、
旦那様側から自然に連絡先交換や食事の約束の話が出る流れとなりました。
ただ、この段階で重要だったのは、
「連絡先を交換できたこと」
そのものではありませんでした。
むしろ重要だったのは、
“旦那様側に、不自然さや警戒を持たせないこと”
でした。
特に今回は、
男性同士という関係性でもあり、急激に距離を縮めれば、
「なぜこんなに近付いてくるのか」
という違和感に繋がる可能性もありました。
そのため翌日は、
無理に食事の予定を詰めたり、頻繁に連絡を送るようなことはせず、
「昨日はありがとうございました」
という程度の軽いLINEを送るだけに留めました。
復縁工作では、
関係ができ始めた直後ほど、
“関係を急ぎ過ぎないこと”
が重要になるケースも少なくありません。
そして後日の確認では、
旦那様が外食へ向かう時間帯に合わせ、再度調査と工作を組み合わせながら動きを確認していきました。
まず調査員側で、
旦那様が外出するタイミングや移動方向を確認し、その情報をもとに工作員を旦那様の進行方向側へ先回りさせました。
ただ、この段階でも、
無理に声を掛けたり、接触を作るようなことはしていません。
旦那様から少し離れた位置で、工作員の存在を自然に認識させる程度に留めました。
その結果、旦那様側には、
「この辺りでたまに見かける人」
という程度の印象を作ることができました。
これは一見すると、
何も進展していないようにも見える動きでした。
しかし実際には、
急接近による警戒
偶然を装い過ぎる不自然さ
「また会った」という違和感
を避けるための重要な段階でもありました。
復縁工作では、
早く距離を縮めることよりも、
“疑いを持たれない状態を作ること”
の方が重要になるケースもあります。
今回も、
すぐに関係を進めるのではなく、
「自然に近隣で生活している人」
という印象を積み重ねることを優先していきました。
そして、この時に行っていた、
一見すると空振りにも見える調整が、後々の関係作りに大きく影響していくことになります。
ご相談者様側にも、「相手を優先して考える姿勢」が見え始めました
工作員側では、
旦那様との関係を急ぎ過ぎず、
「近隣で自然に見かける存在」
として違和感を消していく調整を続けていました。
そのため、ご相談者様へも、
「今は無理に約束を増やしたり、急接近を狙う段階ではありません」
というお話をさせていただきました。
以前のご相談者様であれば、
この段階で、
「もっと連絡してください」
「次の約束を早く取り付けてください」
「会えるならすぐに会ってください」
という方向へ気持ちが向いていた可能性が高い状態でした。
実際、最初の頃は、
“早く会いたい”
という気持ちが先行し、
現在の旦那様の状態よりも、
「自分がどうしたいか」
を優先して考えてしまう場面も少なくありませんでした。
しかしこの時、ご相談者様から返ってきた言葉は、それまでとは違っていました。
ご相談者様は、
「今の自分が旦那と会ったところで、また嫌われるのが分かる気がします」
と話されました。
そして、
「焦るくらいなら、まず自分が変わることの方が先だと思います」
とも話されました。
これは、それまでのご相談者様とは大きく異なる反応でした。
以前であれば、
「どうすれば会えるか」
「どうすれば戻ってくるか」
が先に出ていました。
しかしこの頃からは、
「旦那様がどう感じるか」
を先に考えようとする姿勢が見え始めていたのです。
もちろん、
この段階で全てが改善された訳ではありません。
ただ少なくとも、
“自分の不安”
ではなく、
“相手がどう受け取るか”
を基準に考えようとする変化は見え始めていました。
そのため担当者側でも、
「このまま改善が進めば、再会した時に旦那様側が違いを感じる可能性がある」
という感覚を持ち始めていました。
実際、この頃には、
ご相談者様へのアドバイス量もかなり増えていました。
- 毎日の電話相談
- 考え方の整理
- 言葉の受け取り方
- 相手への伝え方
- 不安との向き合い方
などについて、細かく確認を行いながら進めていました。
ただ、以前のように、
「言われたからやる」
ではなく、
「本当に変わらなければ戻れないかもしれない」
という現実を、ご相談者様自身が少しずつ受け止め始めていたことは、復縁へ向けて大きな変化でもありました。


